アタッチメントって?
2020年09月17日
今回は症例ではなく、マウスピース矯正のアタッチメント(歯の表面につけるプラスチック樹脂のボタンのようなもの)についてお話をします。
写真の赤丸部分がアタッチメントです。アタッチメントはマウスピース矯正を始める前に歯の表面に接着します。治療終了後にはずし歯の表面を研磨しますので、元通りになります。
マウスピース矯正はただ単にマウスピースを装着しただけでは意図した方向へ歯を動かすことができません。そのため、いくつかの歯の表面にプラスチックのボタンのような引っ掛かりをつけ、その引っ掛かりにマウスピースを装着することで適正な位置に歯を移動していきます。この引っ掛かりをインビザラインではアタッチメントと言います。
アタッチメントはかなり複雑な形状をしており、長方形や半円形など複数の種類があります。それぞれの形態によって動かす力のかかり方が変わってきます。またマウスピースがしっかり適合していないと歯の動きは悪くなります。
マウスピース矯正の中にはこのようなアタッチメントが存在しないタイプの矯正もありますが、それでは複雑な歯の動きが再現しづらく、適応できる症例が限られてくると思います。マウスピース矯正を検討されている方は、インビザラインに限らず、アタッチメントがあるものを選んでいただくことをお勧めします。