
「一人でも多くの人に笑顔で食事をしてもらうこと」です。
以前、私が開業当初から診療させて頂いていた患者様からこんな手紙を頂きました。
「先生が私に合った歯を作ってくださったおかげで、最後まで自分自身でご飯を食べて楽しく生きることができました。」
この患者様は私が手紙を受け取る半年前に亡くなられたそうなのですが、奥様のお話では、最後まで笑顔で食事を楽しんでられたそうです。
私自身、この言葉がとても嬉しかったとともに、もっと早く出会えていれば、この患者様は歯を失わずに、ご自身の歯で生涯を全うできたのではないか・・・と深く考えました。
その後、一人でも多くの方に、いち早く歯の大切さに気付いてもらうため、歯の大切さを伝えていくことに注力し、そして可能な限り歯を大切にする治療に取り組むようになりました。
多くの方が、歯ブラシさえきちんとしていれば、歯を健康に保つことができると考えています。ところが、いくら歯ブラシで丁寧に時間をかけて磨いても、落ちない汚れが必ずあり、それが積もり積もって虫歯や歯周病の原因となり、最終的には歯の寿命を短くしてしまっています。
失った歯は二度と元には戻りません。
そして、失って初めて「歯の大切さ」に皆様が気付かされます。
もちろん、失った歯の代わりとして、入れ歯やインプラントがあり、特にインプラントはご自身の歯と同等の機能性を持ちますので、生活に不自由することはありません。
しかし、「ご自身の歯に勝るものはない」。
これが、私が長年この仕事をしてきて実感していることです。
可能な限り大切な歯を守る。
そして、歯を失ってしまった場合でも、失った歯の機能性を、可能な限りご自身の歯のように回復させ、その他のまだ健康な歯を守り抜く。
当院ではそんな思いを持ったスタッフが誠心誠意治療を行っています。
“健康な歯をたくさん残し、笑顔で食事をして頂くお手伝いをする。”
これが、私達にとっての、大切にしたい歯科医療の考え方です。
「患者様の歯は患者様のものである」という「意識」です。
そんな当たり前のことを、忘れてしまう人達がいます。
これを忘れてしまうと「ただ、独りよがりの治療」となり、患者様は決して「治療後の笑顔」は見せてくれません。なぜならそこには「患者様の想い」が介在しないためです。
患者様と“一緒に”考え、患者様の意見を取り入れながら、その方一人ひとりに合った最善の治療を“一緒に”見つけていくこと。これが大切です。
もちろん、私達は歯科医療のプロですので、患者様が誤った選択をした際は、しっかりとその治療の何がいけないのかを伝える必要がありますが、そうでなければ可能な限り患者様の想いを尊重しなければなりません。なぜなら、「歯は患者様のもの」だからです。
医療人としてできる最善のことを、常に患者様の立場に立って行っていく。
決して自分勝手な押し付けがましい治療はしない。
それが当院のポリシーです。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。 ご興味がある方は下記からお問い合わせください。